2005年02月25日

きみに読む物語

とある療養施設にひとり暮らす初老の女性。老いこそ迎えてはいるがたたずまいも美しく過ごしている女性はしかし、情熱にあふれた若い時代の想い出をすべて失ってしまっている。そんな彼女の元へ通う男がいて、物語を少しずつ読み聞かせている。語られるのは、1940年代のアメリカ南部の小さな町の、きらめくような夏物語。


あたたかくも哀しい物語。
自ら傷つき、また多くの人を傷つけながらも時を経て結ばれる若い二人。
そのストレートな古き時代の物語だけだと個人的には『ふーん』と思っただけだったのですが、
その先より表れる年月の深さ、ときおり訪れる奇跡を信じつづけるノアの想いに打ちのめされました。


アリーに在りし日の話を読み聞かせ、ほんの少しの間だけでも思い出してもらう。
たとえそれがより深い哀しみを引き起こすものだとわかっていても……。


そういったノアの想いが結集していたディナーのシーン。
その先の結末がわかりきっているのにも関わらずひきつけられ泣いてしまいました。


愛する人をただひたすらに愛し続ける。
作中に「ぼくの家は彼女だ」という表現がありましたが、その彼女が二人の愛情どころか自分のことすらも覚えていないのです。
それでも一途に思い続け……



なんというか『絶賛!』という映画ではないのですが、なんだかいろいろと考えちゃうようなそんな映画でした。




「What do you want!」


個人的に映画の内容とは無関係にいろいろと考えちゃったのがノアのこのセリフ。
周りの人間のことなんかはぜんぜん考えなかったらお前はどうしたいんだ!?とアリーに気持ちを問いかける。

でもアリーは「I have to go」って答えちゃうんですけどね。
posted by fool at 21:34| ☔| Comment(0) | TrackBack(2) | 映画 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
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